別記事で煮洗いをやってみた話をまとめたのですが、そもそも煮洗いってなによ?というかたもいらっしゃるかと思いますので煮洗いについてまとめました。
バスタオル臭い、、、梅雨だし生乾き臭は仕方ないのかなぁ
夫:煮洗いしてしまえばすっきりするよ!できるものとできないものがあるけど
※使える薬剤の記述が抜けていましたので2018年6月13日に追記してます。
なんで煮るときれいになるの?
煮洗いできれいになる理由は以下の3点です。
①煮沸消毒
繊維に付着してしまった菌を殺菌消毒することで菌の代謝で発生するにおいや、汚れ(胞子や色素)の発生を防止します。普通の洗濯だと実は菌はほとんどとれていません。そもそも洗濯機に結構な数の菌が付着していますしね。天日干しすれば菌を減らすことができますが室内干しは条件が悪いと菌が増加します、、、
②たんぱく汚れを落とす
高温にすることで付着した皮脂汚れなどのたんぱく質汚れと洗剤とがより反応しやすくなる(皮脂などたんぱく質の熱変性も起こり、取れやすい側面もある)ことで、菌のエサを減らします。
③熱水抽出
高温にすることで汚れが水に溶け出しやすくなることを利用してすでに付着してしまった目に見える汚れ(菌がたんぱく質を食べた排泄物など)を落とします。
※コーヒーや紅茶の抽出のイメージです。お湯だとよく出ますよね?
菌もそのエサも、すでについてしまった汚れもまとめてリセットできる方法、それが煮洗いッ!
どんなに毎日洗濯していても、菌は繊維の奥へと入り込み、少しづつ増殖します。
(お風呂から上がった後の人体にも常在菌はいますし、洗濯機もカビが住んでおり、無菌ではありません)
特に梅雨の時期は乾燥時間が長くなる分、菌の増殖は避けられませんから、煮洗いをするのによい時期といえるかもしれません。
煮洗いの効果は?
①汚れがおちる
・酵母やバクテリアの増殖で赤くなってしまった汚れが落ちる
・カビ汚れが落ちる(程度によります)
・皮脂などでついた黄ばみ汚れが落ちる
②においがしなくなる
・すでについてしまった生乾きのにおい
・繊維の奥のカビ等が除菌されることで生乾き臭自体が発生しにくくなる
・皮脂のにおい
③除菌できる
・75度で1分も過熱すればほとんどの菌は死ぬので、除菌できます。
・肌荒れが気になる方や、肌が弱い方で、菌をできるだけ残したくない人にもおすすめ。アレルギー性の皮膚炎(アトピーなど)がある場合、菌が付いていると症状を悪化させることがあるため、菌汚染を減らすことは重要です。
煮洗い出来る素材
・綿
・麻
※絹、羊毛(ウール)、化繊(ポリエステルなど)などは高温で変質してしまうので煮洗い出来ません。
煮洗い前にタグを確認しましょう。
色付きのものは、色が抜けてしまう可能性があるので、白いものと色物は分けてをお勧めします。型崩れもしやすいので、型崩れしてもよいようなものにとどめましょう。
柄物は柄が落ちることがあります。
煮洗用の鍋の種類
・ステンレス
・ホーロー
※アルミは石鹸のアルカリ成分で腐食してしまうので、ダメ、絶対です。
→最悪、穴が開きます!
アルミとステンレスの見分け方は磁石が付くかどうかで簡易に判断できます。アルミは絶対に磁石が引っ付きませんが、ステンレスは合金なので、中身の鉄とその他成分の割合によって引っ付くものも引っ付かないものもあります。磁石が引っ付かない鍋はアルミの可能性があるので使用しないのが無難です。
煮洗で使用する薬剤
①粉せっけん
粉末の石鹸ではなく、「粉せっけん」です。
粉末でも合成洗剤もありますがこれは違います。
見分け方はパッケージに「洗濯用石けん」もしくは「台所用石けん」と記載されているものです。これは法律で決められた表示なので、すぐに見分けることが可能です。
粉であっても、「合成洗剤」「複合石けん」と記載があるものは違うので注意してください。
粉せっけんの商品例を載せておきます。
②重曹
汚れがひどくない場合は、重曹だけでも十分に落ちます。
また、重曹はにおいを消臭する効果と、洗濯ものをふんわりさせる効果があります。
煮洗いの手順
①水1Lに対して粉せっけんを小さじ2~3くらい入れてよく溶かします。
重曹の時は大さじ1を入れます。(どちらも常温で入れることをお勧めします)
※重曹は高温になって入れると吹きこぼれます。
やけどに十分注意してください。
②拭きこぼれないように気を付けながら、10~30分程度煮ます。
よごれが少なくて小さいものなら10分程度でよいと思います。
バスタオルなどは20分くらいは煮ることをお勧めします。
③火を止めたら、やけどに注意して水を注いでさまし、軽く水洗いあらいします。
④洗剤なしで、洗濯機で洗います。
大きい鍋があればとっても簡単にできますのでよかったら試してみてくださいね。
ちなみに私が重曹で実際に煮洗いした時の記事はこちら。