こんにちは。理系かあさんです。
今日は夏休み企画!(笑)自由研究についての記事を書きました。
例年自由研究で困っているかたへ、今年こそは早めに終わらせたい方へ、他の子とは一線画す自由研究をしたい方に少しでも役に立てれば幸いです。
理系かあさんは研究が大好きですのでせっかく自由研究するならいやいややるのではなくて、楽しんでやってもらって、かつ研究が好きになってもらえたらいいなぁと思います。レッツユニーク自由研究!
今年初めて自由研究をする子供さんがいる家庭
例年自由研究で困っている方
お金をかけずに自由研究をやりたい方
時間をかけずに自由研究をやりたい方
オリジナリティのある自由研究をやりたい方
なんでもいいから自由研究のネタが欲しい方
自由研究の考えかた
そもそもの話なのですが「自由」研究と銘打っているわけですからなんでもいいんです。理科に限らず、国語でもいいし、算数でもOK。家庭科だって立派な自由研究になります。まぁ「夏休みに出ている」ので本来は長期間物が好まれる傾向にあるのかもしれませんが、、、
お子さんの(もしくはあなたの)好きなことはなんですか?それをしっかりまとめるだけでも素晴らしい自由研究になると思いますよ。例えばアニメ。キャラの相関図をまとめる、、、だけではダメでもオリジナルアニメをつくる!、アニメの歴史を調べる!なら手の込んだよい自由研究になりますよね。
なんで?と思ったものを思い返してみる
自由研究に関わらず、世の中にある研究のすべてはここから始まっています。
「なんで葉っぱは紅葉するのか」「なんで空は青いのか」「なんで最近暑いのか」「なんで鳥は飛べるのか」・・・なんでもいいです、「なぜ?どうして?」をほっとかないことが第一歩です。
「なんで?」の種を見つけるためには?
観察してみる
なんで?を見つけるために研究者も行っていることです。火山の研究者はだれよりも火山を見ていますし、動物の研究者も動物をよく見ています。その中から、なぜ?を見つけて研究し、答えを探していくのです。
例えばプチトマト。熟れる前のプチトマトは緑色ですが、熟れると赤くなりますよね?ではトマトはどうやって赤くなっているかご存知ですか?赤くなっていくのはヘタの方からでしょうか、おしりのほうからでしょうか?またそもそもなんで赤くなるんでしょう?ほかの赤くなる食べ物、例えば苺とは色づく仕組みは違うのでしょうか?
・・・こんな風に疑問はあちらこちらに転がっています。
まずは観察することです。
あつめてみる
観察なんてしてる時間がないよ!という方、観察してもなんで?が見つからないよ!という方は興味がある物や情報をたくさんたくさんひたすら集めてみる、というのも手です。一つだと意味がないことが、たくさん集まることによって傾向が見えてきたり、違いがあることが分かったりするので、それを「なんで?」に結び付けていきます。
例えば、ただの木片。一つだと意味がありませんが、いろいろな木を集めていくことで、年輪が違うことが分かったり、色が違うことが分かったり、同じ大きさでも重さが違って水に浮くもの、浮かないものがあったり、、、などたくさんの情報を得ることができるようになります。
セミの抜け殻なんかでも、大きさが違ったり、色が違ったりなどたくさん集めてくることで傾向が見えてくる場合があります。
変化点を見つける(作る)
観察も面倒くさい、たくさん集めるのも面倒くさい場合は、最初から違いがあるものを比べるという手もあります。
例えばひかげとひなた、温度の上がり方はどう違うでしょうか。黒い車と白い車、どっちが早く暑くなるでしょうか。
さらに、違いを見つけるのが面倒くさい場合は違いを自分で作っていきます。
クッキーのレシピは単純ですが、バターの量を減らしたり増やしたりするとどうなるでしょうか。単純ですが奥が深いオススメの自由研究です。最後はおいしく(?)食べれますしね。
「観察」でできる自由研究の例
植生調査
時間の目安:1日~/金額の目安:ほぼタダ
例えばひなた・ひかげ、土の質などで生えてくる植物は変わります。何が植生に影響を与えるのか調べたら面白いかもしれませんね。登山に行く予定があるのであれば標高で生えている植物が変わっていくので、写真を撮ってまとめてもよいかもしれません。(※山に自生している植物をちぎったり、持ち帰ることは絶対にやめましょう)
野菜を育ててみる
時間の目安:夏休みをフルで使う場合も/金額の目安:種もしくは苗代
前述したプチトマトの話もありますが、一から育っていく単純な観察日記ではなく、成長のどこかの段階にフォーカスしても面白い研究になると思います。
例えばきゅうりは放っておいた場合どこまで大きくなるのか?どれくらいのサイズがおいしいのか?とかでもよいと思います。
ちなみに、葉物野菜が成長が早く、1カ月程度で収穫できます。
プチトマトは苗からであれば1か月です。
最も早いのは二十日ダイコンですが、生き物ですのでそこそこ時間がかかるところがネックです。
動物園(水族館)
時間の目安:1日~/金額の目安:動物園への入園代
暑いので大変ですが動物園(もしくは水族館)にもよい自由研究の題材が転がっています。例えば、動物の目の比較。ロバと馬はよく似た目をしていますがライオンと比べるとどうでしょう。目のついている位置は?体の大きさに大して目の大きさはどうか?など目の違いだけでも自由研究になるかと思います。また、他には足の比較、模様の比較なども面白いと思います。
セミの羽化
時間の目安:1日~/金額の目安:タダ
詳細はこちらをご覧ください。
「あつめる」でできる自由研究の例
アサリの殻を集めてみる
時間の目安:1日/金額の目安:アサリ代
同じように見えるアサリの殻ですが、よく見てみると1個ずつ全然柄が違うんですよね、、、なんでなんでしょうね?原因はエサでしょうか。遺伝でしょうか。生息場所でしょうか。晩御飯に食べた残りを洗ってできる、簡単だけど奥が深い自由研究です。
海のゴミを集めてみる
時間の目安:30分~1時間/金額の目安:海までの交通費
※中身に何が入っているのかわからず、危険な場合もありますので必ずお家の方と一緒にやりましょう。熱中症にならないように、帽子をしっかりかぶるなどの暑さ対策と水分補給は忘れずに!
できれば地域のゴミ拾いなどの時にやるといいかも。漂着ごみの種類や可能であれば国籍を調べて、どこからやってきているのかをまとめます。何が多いのか、なぜ問題なのか、どこからやってきているのか、海流など色々な側面から研究出来てすごく面白いと思います。
家族年表作り
時間の目安:1日~/金額の目安:タダ
「モノ」ではなくて情報を集めるタイプの自由研究。
自分の両親、おじいさんやおばあさんに話を聞いて、家族の年表を作ります。自分のこともよく知れますし、お盆などで実家に帰ったときに普段はあまり話せない家族の方とも話すきっかけになるのでは?と思います。
まとめる時も巻物にするなどすると本格的でよいですね。
「変化点」でできる自由研究の例
ジャムづくり
時間の目安:1日/金額の目安:フルーツ、砂糖、レモン汁代
夏なので入手できるフルーツには限りがあるのですがリンゴ、レモン辺りがおすすめです。何種類かのフルーツで試していくと、固まるもの、固まらないものが出てくるのが分かります。
まぁ、答えを言っちゃうとペクチンなんですが果物によって配合量が異なるところがキモですね。あとはレモン汁の量も重要です。
ドライフルーツづくり
時間の目安:数日/金額の目安:フルーツ、野菜、ネット代
ドライフルーツ用のネットは以前は100均でも売ってたんですが今はあるんだろうか、、、フルーツを切ってドライフルーツにします。
薄く切ればだいたい1日とかで出来上がりますので、干す前、干した後の見た目の写真はもちろん、重さ(水分がどれくらい飛んで行ったのか?)、乾きにくい野菜やフルーツの特徴などをまとめていくと面白いと思います。
実は数時間で乾いていくので、1時間ごとの観察をお勧めします。
写真を撮影しておくとまとめやすいです。
ただ、あまり長期間置くとかびたり、うまく干さないと傷んだりしますので食べる場合は保護者の観察の元行ってください。
自由研究のまとめかた
研究はまとめ方がとても大事です。研究がイマイチでも(!?)まとめ方で輝いて見えることもあります(笑)プレゼン力っていうやつですね。
書く内容は自由研究の内容によらず、以下の順番になることが多いと思います。
研究のテーマ(題名)
これが地味に一番大事。YoutubeやWebニュースと同じで、これだけで読んでもらえるかどうかが決まるといっても過言ではないです。実際の研究者の人もかなり気を使っている部分。例えば、「ジャムづくり」と「固まらないのには理由があった!?ジャムの秘密」どちらの研究のほうが面白そうでしょうか。
せっかくならいろいろな人に読んでもらえるように工夫したいところです。
研究のきっかけ
なぜこの自由研究をしようと思ったのかを書きます。つかみの部分ですね。
研究で調べたいこと
何を調べたいのかを具体的に書きます。
仮説(どうなると思うか、予測)
調査する前に考えていた結論を書きます。これは最終的に間違っていてもOKですし、1個じゃなくても大丈夫ですし、●●の場合はこうなる、▲▲の場合はこうなる、と分けて書いても大丈夫。むしろ仮説は多いほうがいいです。
研究者もたくさんの仮説をだして、それが本当かどうかを確かめるためにはどんな研究をすればいいか?を考えます。
研究の内容
方法、使った道具などを書いておきましょう。実験や研究は誰かが同じことをして再現できるかどうか?が重要です。(過去に有名な論文改ざん事件が複数起きていますが、バレたきっかけはたいがいこれ、再現性がなかったことです)
読んだ人がその通りにしたら同じ結果が出るように、出来るだけ細かく丁寧に書くことが重要です。観察系の研究の場合は観察の方法も具体的に記載します。顕微鏡を何倍で使ったのか?などです。
研究結果、分かったこと、それに対する自分の考え
結果を記載します。事実だけではなくてその結果から分かったことや自分が立てた仮説と比べてどうだったかを書くとよいですね。
また、実験をしてみた感想や、失敗した場合は反省点などを書くとよいです。
参考文献
本やインターネットをみて情報を得た場合は、どこから持ってきた情報なのかを書くことを忘れずに。「参考にした本:●●図鑑(作者:■■)」など。
出展を明らかにしないで勝手に引用するのはNGですので癖付けておくとよいと思います(いわゆるパクりになってしまいますので)。
以上を学校で決められている形式でまとめましょう。
いかがだったでしょうか。
参考になれば幸いです。素敵な自由研究を楽しんでくださいね!
リーサルウエポン
ちなみにキットを使うという手もあります、、、たとえキットを使っても、まとめ方次第ではオリジナルと遜色ないものになるとおもいますので、時間がない、アイデアが出ない場合などはうまく利用するのも手だとおもいますよ!
ひと月くらいでできる味噌キット。発酵を学べるし、その後はおいしく食べられます(笑)
個性が光る作品が作れるキット。キットでも個性的なものが作れるならいいんじゃないかなと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございます。