こんにちは。
今年の夏、子供×2がRSウィルスにかかってしまい、お盆後半戦をほぼ家で過ごすことになった理系かあさんです。
この風邪の厄介なところは超絶感染力が強いところと鼻水と咳の応酬で「今夜は眠らせないぞ★」って攻め込んでくるところです・・・
ひどいときは一睡もできずに朝を迎える羽目になり、親子で風邪と睡眠不足で体力精神力がガリガリ削られる羽目になってしまいます。しかも睡眠不足で体力低下した結果、最悪大人もかかるっていうことも。多くの場合は軽くで済みますが私は過去肺炎になったことがありますので侮れません。
そんな我が家ですが、今は電動鼻水吸い機のおかげで夜中でもすぐに鼻水を吸ってあげることができ、中耳炎になることもなくやり過ごせております。
使用してかれこれ3年強になりますが改めて本当にオススメな製品だと感じたので、使い方や良いところ悪いところを含めて今回紹介させていただければと思います。
- 鼻水をそのままにしておくとどうなる?
- 電動鼻吸い機の良いところ
- 毎日病院通いしなくていい
- 電動鼻吸い機の悪いところ
- 購入前の不安点に答えるよ!
- でもお高いんでしょう?
- うまくすえない時のQ&A
- 故障?と思ったら確認すること
- さいごに
鼻水をそのままにしておくとどうなる?
息苦しいので眠れない
乳児はほとんど鼻呼吸のため、鼻が詰まると寝れなくなってしまいます。
子どもの場合も睡眠中は鼻呼吸していることが多いので眠りが浅くなりやすいです。
乳児の場合、ミルク・母乳が飲めない
口でおっぱいやミルクを飲むときは鼻から息を吸っているため、鼻が詰まると十分に飲めなくなってしまうことがあります。
おなかがすいているのに飲めないので機嫌が悪くなりますし、更に眠いのに眠れないのでご機嫌が最悪な状態になり、泣きっぱなしになることも…そして削られていく親の体力、風邪をもらってしまう・・・という悪循環に陥りやすいです。
中耳炎になりやすい
鼻の奥は耳管で耳に繋がっているのですが、子供の耳管は大人のものより太くて坂が緩やかなため、鼻水を放置すると耳のほうまでウィルスや細菌を含む鼻水が流れ込んでしまい、中耳炎になりやすいです。
中耳炎になると抗生物質を飲まないといけないことも。
抗生物質は腸内細菌叢も殺してしまうので下痢の原因になりやすいですし、耐性菌の問題もあります。可能な限り飲ませたくないので中耳炎は避けたい・・・
電動鼻吸い機の良いところ
※うちのメルシーポット様。電源スイッチが後ろじゃなかったらもっと使い勝手いいのになぁとは思います。
夜よく寝てくれる
鼻が詰まって何度も何度も起きてきていましたが、鼻水吸い機で吸ってあげることで比較的よく寝てくれるようになりました。子も体力の温存ができますし、親も眠れます。
おっぱい・ミルクが飲める
鼻が詰まってミルクが飲めない!というときもすぐに鼻水をとってあげられるのでちゃんとおなか一杯飲ませてあげられます。
体力を回復するためにも栄養はしっかり取ったほうが良いと思うので結構重要なポイントかと思います。
中耳炎にならなくなった
うちの子は鼻水吸い機を購入するまでは風邪をひく=中耳炎でしたが、こまめに鼻水を吸うようになってからは今のところ1度も中耳炎になっていません。
中耳炎になってしまうと、抗生物質を飲ませないといけなくなってしまうのですが、そうするとうちの子の場合、ほぼ100%おなかを壊してしまいます、、、抗生物質はできるだけ飲ませたくないのでこれは本当にありがたいポイントです。
親が風邪をもらうことが減った
ゼロ・・・と言いたいところですが(苦笑)さすがに一緒に暮らしているのでもらってしまうことはありますが、口で吸うタイプの鼻水吸い機を使っていた以前のように全部もらう!みたいなことはなくなりました。
毎日病院通いしなくていい
ただ鼻水を吸ってもらうためだけに毎日冬は寒い中、夏は暑い中病院へ行っていましたが、家にあるので行く必要がなくなりました。
せっかく鼻水をとってもらっても帰りには鼻詰まりがすっかり復活している(!)こともあったのでなんだかなぁとやるせない気持ちになっていたのですがその心配もありません。詰まるたびに吸えばいいので。
お家でゆっくり休んで養生することができるの風邪も長引かないと思いますし、病院で他の病気を拾ってくる可能性も下げられますしよいですね。
電動鼻吸い機の悪いところ
音が大きい
ポンプなので、かなり大きい音がします。
掃除機とか、金魚の水槽ポンプとかそういった類の音です。
大きい音が苦手な子は怖がるかもしれません。
夜中に使うときも少し気が引けます・・・ただ、本当に数分だけなのでそこは住宅環境によって来るかと思います。
小さいパーツが2つほどある
私が購入したのは電動鼻水吸引器 メルシーポット S-502 なのですが、鼻に充てる部分のパーツが小さく、きちんと管理しないと紛失の可能性があります。
小さいため、洗面台などで洗浄するときにうっかり排水口に落さないように注意する必要があります。(1.5㎝×2㎝、1.5㎝×5㎝くらいのパーツが2つあります)
購入前の不安点に答えるよ!
子どもが吸わせてくれないのでは?
これは個人差があるので何とも言えない部分があります。
痛くはないようで下の子は冬生まれのせいもあり、生後2カ月くらいから使う羽目になってしまいましたが、鼻を吸っている最中も笑顔です(笑)
今10カ月ですが普通に吸わせてくれます。
上の子は3歳過ぎたくらいから嫌がるようになってしまいましたが、捕まえて使っています(苦)。痛くはないそうで音が大きいのが怖い、と言っていました。
吸わせてくれないことはないですが、嫌がるパターンもあるということで、、、
ただ、以下のタイプの口で吸い取るものよりは嫌がらないですし、なれると数秒で吸い取れるので中耳炎にしないために!と思って捕まえて使っております。
掃除が大変なんでしょう?
パーツは簡単に外せて、鼻水がたまるところは全部水洗いできます。
取扱説明書に書いてある方法で使用すれば全然大変ではないですよ。
あと、これはメーカー推奨の方法ではないのでオススメはしないのですが、うちで使用するときはあえて水を準備せずにそのまま吸引してます。
これをするとチューブの中だけに鼻水がたまって、使用後すぐにチューブだけ洗えばきれいになります。 吸った直後であれば鼻水はあまりかたくないので水洗いだけで簡単にきれいになりますので私はこうやって使ってます。
で、風邪が治ってきたら他のパーツも全部洗ってしまってます。
ちなみに、兄弟で同時に使うときはきちんと洗浄しています。
1台で兄弟や家族で使えるの?
同じシリコンノズルを使いまわしてしまうと、風邪をうつしてしまう可能性がありますので、シリコンノズルのみ家族の個人持ちにすれば、複数人で使用できます。(電動歯ブラシみたいなスタイル)
花粉症などの鼻炎で鼻水に困っている大人も使えますよ!鼻をかむよりとれて鼻もティッシュあれしないので重宝しております。
硬めの鼻水は取れないんでしょう?
確かに取りにくいんですが、そんな時は点鼻薬が便利です。
水を入れると鼻が痛くなってしまいますがドラッグストアなどで販売している鼻うがい用の液などは痛くならない成分構成になっているのでそういったものを使うと柔らかくなって取りやすいです。(生理食塩水でもOK)
0.9w/v%で作りましょう。
0.9g食塩をを100mLの清潔な水に溶かしたらOKです。
※塩分が濃すぎても薄過ぎても鼻が痛くなるので注意が必要です。
でもお高いんでしょう?
・・・はい。正直、安くはないです。
以前私が購入した時は15,000円しました。
ただ、今はニューモデルが出て、Amazon であれば11,880円(2018年8月22日現在、お値段は変わる可能性があります)で購入できます!
高いですが、寒い中鼻水を吸ってもらうためだけに病院へ通ったり、自分が風邪をもらったりすることが減ることを考えると、お値段以上の価値はあると断言します!
そして、ついに2018年8月24日にピジョンからも電動鼻吸い機が発売されました!
鼻水を容器に吸い込まない形状ですので洗浄が簡単そうです。
こちらは収納ケースもついているので使用していない時の保管もいいですね。
(※メルシーポットは収納ケースはついていません)
ここまで本格的なものを買うのは気が引ける、、、鼻炎がひどいので持ち運びたいので大きいものはちょっと、、、という方にはこちらがおすすめです。
4,500円弱ですが、吸引力は-55kPa±10%あり(メーカーHPより)、メルシーポットの1(弱)よりも強いので十分吸引できると思います。
ただ乾電池式のため、電池残量が少なくなってくると吸引力が弱くなることが予測されるのでその部分は注意が必要ですね。
うまくすえない時のQ&A
メルシーポットの場合ですがうまくすえない時のQ&Aをまとめてみました。
吸い方:吸い口の角度が良くない
鼻の穴が上の方に伸びているように感じるのでつい鼻の穴と平行に突っ込みがちですが、実際の鼻の中はしばらく上に行った後、垂直方向に空間が広がっています。
イメージとしては上あごの上に水平に空間がある感じです。鼻の上って眼球があるのでそこには空間はないんですよね。なので、鼻の穴にまっすぐ突っ込んでも残念ながら鼻水は吸えません・・・
下手くそな絵で恐縮ですが鼻の穴に対して垂直方向に差し込むのが正解。
①膝の上に寝転ばせる、もしくは抱っこする
暴れる場合は太ももでそっと頭を挟むといいですが、月齢が小さく、首が座ってなくて怖い場合は授乳するときのような感じで抱っこするといいですよ!
②電源を入れる
③鼻に先端を差し込む
④鼻の穴に対して垂直にする
⑤先端の向きを変えて吸える場所を探す(1回3秒から5秒以下にする)
※慣れる前は電源を入れるタイミングを④の後にしてもいいかも。
すごくなれてくると座っている状態でも問題なく吸えるようになります。こうなると本人もあまり嫌がらないのでラクチン!そのうち子によっては自分でやるようになりますよ~
ちなみに鼻の穴に強く押し込んでもたくさん吸えるわけではなく、むしろ鼻血リスクが上がるので気を付けてくださいね(;'∀')
上の絵のように鼻の外側ではなくて内側(反対の鼻の穴のほう)に先を向けていくとよく吸えます。ただし、鼻の穴の左右を隔てている壁の部分は傷がつくと鼻血が出やすいので壁を吸引しないように注意してくださいね。鼻血が出たらその日はかさぶたが取れやすいので吸引できなくなってしまうので・・・
そして長時間吸うと鼻の中が減圧しすぎて危険なので3秒~5秒吸って休憩、を何回か繰り返すのがいいです。
この時に絶対に反対側の鼻の穴をふさいではいけません!鼻の中の圧が下がりすぎになります!
減圧されすぎると頭痛や顔の痛みが起こったり、中耳炎になったりする可能性があります。鼻水を全部吸うことが目的ではなくて、呼吸ができるようにするため、と割り切ったほうがいいと思います。
鼻くそが詰まっている
鼻の入り口の部分に鼻くそが詰まっている場合、チューブの口が詰まってしまうため、うまくすえません。取り除けそうな分は先に綿棒などで取り除くことをおススメします。
多少の鼻くそなら吸っちゃえるんですけど、固形物は掃除もしにくいので正直お勧めしません。
チューブにくっつくとお湯につけて揉んだりとか四苦八苦する羽目になります(なりました)シリコン製なので熱いのも大丈夫とは言え、面倒くさいので。
鼻水がねばねば過ぎる
ねばねば度が高すぎる鼻水だと吸いにくいことがあります。
対策としては
■お風呂上りに吸う
■鼻を温かいおしぼりなどで温めてから吸う(温度注意)
■点鼻薬を使用する
などがあるかと思います。
お風呂上りに吸う
お風呂上りはお風呂の湯気+体が温まったことで鼻水が柔らかく、また鼻の穴(鼻腔)も広がっているため、吸いやすくなってますのでチャンスです。
鼻を温かいおしぼりなどで温めてから吸う(温度注意)
お風呂に入れないよ、っていうときなどには温かいおしぼりで鼻を温めるのもおすすめです。やけどしないように温度に気を付けるのと、窒息するので鼻だけを多い、口を覆わないように気を付けてください。
故障?と思ったら確認すること
基本的には以下の2つ大別されるかと思います。
■電源を入れても作動音がしない
■動いている音はするのに吸わない
それぞれの場合の対策法(もしくは原因)についてまとめてます。
電源を入れても作動音がしない場合の確認項目
電源を入れても動かない時に考えられる原因は電気が本体に届いていない場合と本体(ポンプ)自体が故障している場合の2つが考えられます。
確認するために以下の対応をしてみてください。
コンセントがきちんと刺さっているか
基本中の基本ですがコンセントがきちんと刺さっていなければ当然動きません・・・
うちと同じベビースマイルS-502をご使用の場合であれば、電源がきちんと刺さっていればコンセントにグリーンのライトが付きます。 ライトが付いてなければコンセントに電気が来ていないかもしれません。
電源コードがきちんと刺さっていない
電源コードが結構深めなので、しっかり刺さっていない可能性があります。奥まで押し込んできちんと差し込みましょう。
電源コードが断線している
しっかり差し込んでも動かない場合は断線している可能性が高いです。
危険なので使用をやめて、電源コードを新しいものに交換したほうがいいです。ただ、本体の故障の可能性もあるので、原因がはっきりしない場合は修理に出したほうが賢明かも。
品番によって違うので、きちんと調べてから購入してください。価格は3000円弱。
水を吸い込むなどして本体が故障している
本体の中にはポンプが入っているのですがこれは水にとても弱いんです。なのでウッカリ水を吸い込んでしまったりしていると故障している可能性があります。(ほかにもほこりなどを機械の中まで吸い込んでしまった場合も故障します)
この場合は修理できる場合もありますが、買いなおしたほうがいい場合もあります・・・修理依頼はメーカーに問い合わせましょう。
メルシーポットのお問い合わせ先はこちら。
ピジョンのお問い合わせ先はこちら。
動いている音はするのに吸わない場合の確認項目
水を吸い込むなどして本体が故障している
うちにあるのはシースター社のベビースマイルS502なのでそれをもとに説明します。
まずは本体の吸入口を確認します。
本体の吸い込み口。他の機種でも同様です。本体の吸い込み口がすでに吸っていない場合はポンプなど本体故障が疑われますので修理が必要です。
指とかティッシュとかを当てると吸っているかどうかわかりますよ。
穴に指をあてて最大出力で10秒ほど稼働させると指に丸い跡が付くのが理想の吸引力。跡がつかない場合は吸引力が落ちています。この場合はその後のパッキンなどを調製してもどうしようもないので修理に出すか、新しく買いなおす必要があります。
パッキン(ゴム)がきちんとついていない
ベビースマイルS-502の場合はかなりパッキンが付いているのでそれがきちんとはまっているか確認します。(他の製品でも同様)
写真右側以外にも上の突起の部分も外れて、そこにもパッキンがついてます。
S503の場合は改善されて上のパーツは一体になっているので右側のパーツだけ確認してください。
鼻水カップの上側。S502は2個、S503は1個ついています。 このゴムが下の写真みたいにずれていると空気が漏れるので吸いません・・・
■ダメな例
これは極端すぎますが。きちんと溝にハマってなければ直します。
上のパーツをはめる時もできるだけまっすぐ差し込むようにします。
フロートを付ける位置を間違えた
フロートっていうのはこの部品。
水が本体に入るのを予防するためについている部品です。
中の白い部品が動くようになっていて、水が増えてくると水に浮いて上のゴムに押さえつけられて栓をして水が入らないようになっています。それでも既定の水域以上に水が入ったら本体に吸い込んでしまうので規定以上は吸わないようにしましょうね。
本来は振ると「カチャカチャ」と中のカプセル状の部品が動きます。
通常時はこんな感じになっているはず。
これが子のいたずらや分解後に戻すときに間違えるなどでもう一方の口につけようとすると、中のゴムが押し込まれてしまい、フロートが完全に栓をする形になってしまって吸わなくなるので注意が必要です。
ちなみに正解はこちら。
間違いはこちら。
間違えてゴムが押し込まれてしまった場合は、ゴムを手で動かして空気が通る隙間を作ってやると吸うようになります。
この状態に戻すのが大事。
どうやってもフロートのゴムが動かなくなった場合はこちらのパーツだけ販売してますので交換すれば動きます。
水をたくさん入れて使わないし~って方はこのパーツを外してしまえば使えますが、何かの拍子に水が本体に入って故障する可能性もありますので自己責任でお願いします。
フロートがゴムに張り付いている
洗った後にゴムとフロートがくっついていることも。
この状態だと穴が塞がれてしまい、吸わないので、フロートをゴムから剥がしてあげる必要があります。
パッキン(ゴム)が劣化している
ゴムは時間とともにどんどん硬くなって変質していくので、そのせいでひび割れなどが生じて空気が漏れていることも。何回はめてもずれる場合の原因もゴムの劣化が原因のことがあります。
その時はゴムを買いなおせば復活します。
メーカー推奨は1年だそうですが、うちはもう3年目…問題なく動いております。
そろそろ交換かしら。
うちの場合は大体以上の対応で解消するのですが上記を全て試しても吸わない場合は、本体の故障が強く疑われるのでシースターのカスタマーセンターにお問い合わせすることをおススメします。
よかったら参考にしてみてください。
さいごに
最初使い始めた時は「うまく吸えない!」ってこともあるかと思います。
私もそうでした。
ただ、電動鼻吸い機でうまく吸えない場合のほとんどがゴムのパッキンがきちんとはまっていなかったり、鼻にあてる角度が間違っていることが原因です。
吸えないよ~というときはゴムパッキンをしっかりチェックしてみてください。
あと、あてる角度とか子供の鼻の中の構造とか、鼻水の粘り具合で吸いやすさが変わってくるので最初は試行錯誤が必要だと思います。
吸い口を鼻に平行にしたまま吸うのではなくて、鼻の穴に入れた(あてた)あと、鼻に対して45°くらいに立てると吸いやすいです。
鼻水ポイントがわかるまで少しノズルの先を鼻の穴の中で動かすのがポイントです。(※長く吸いすぎると鼻の中の圧力が下がりすぎて、耳に悪影響が出ることがありますので長時間は吸わないようにしてください。必ず説明書に記載の使用時間を守ってくださいね!!)
使い方動画はこちらをどうぞ。わかりやすいです。