こんにちは。理系かあさんです。
ご無沙汰しております。
何をしていたかというと再び「小説家になろう」にどっぷりつかっていました。
今回完読しまして、ご紹介するのは「盾の勇者の成り上がり」というダークファンタジー(ダークさは軽め・当社比)です。
こちらはアネコユサギさんが2012年から書かれている作品で、外伝も合わせるとなんと929話(2019年4月16日現在)、総計380万字という超大作です。
ちなみに、小説家になろうカウンターでは読了まで約7,594分、つまり一睡もせずに読み続けても5日~6日かかるボリュームをほこります。
これは外伝や番外編も含むので、本編の「盾の勇者の成り上がり」だけでしたら378話。これでもかなりのボリュームですね。
本作は今年アニメ化もしたのでご存知の方も多いかもしれません。
「盾の勇者の成り上がり」とは
設定自体はなろうでよくあるいわゆる「異世界召喚」もの。
主人公の岩谷尚文は平凡な大学生(ちょっとオタク)でしたが、たまたま図書館で手に取った本を読んでいたところ異世界に召喚されてしまっていました。
世界を救ってほしいと国王から頼まれる主人公。
ただ、他の物語と大きく異なるのが、決して「おれつえー!」じゃないところです。
まず大きく異なるのが主人公が使える武器が限定されているところ。
他に一緒に召喚された勇者たちが「剣」「弓」「槍」であったのに対し、尚文の武器は・・・
なんと「盾」!!
全力で突っ込んでおきます。いや、盾ってそもそも武器ちゃうし、防具やし!
そして厄介なのは他の武器(武器だけじゃなく格闘技も殴る蹴る以外の関節技とかは基本NG)は使用制限がかかってしまい、使えないといういわゆる縛りプレイ状態であること。
攻撃力もほとんどない状態のため、一人ではどうしようもないのが「盾の勇者」なのでした・・・
こんな状態であるにも関わらず、尚文はその後信じていた人物に裏切られ、ひどい濡れ衣を着せられて勇者として、というかそもそも人としての信頼も地に落ちた状態で元の世界に変えることもかなわず異世界で生きていくことになります。
初期の浮かれた状態から絶望を知り、復習に燃えて性格がゆがんでしまう描写はかなり重たいので苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、敵役が同情の余地もないどうしようもない人物が多いこともあり、最終的に復習が果たされていく様は「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」的な爽快感があります。
ただ、グロい表現も多いため、そういった表現が苦手な方は注意が必要かもしれません。
単純な成り上がり物語ではなく、初期の主人公が絶望してから、再び人間らしさを取り戻していくという意味でも斬新なストーリーになっているかと思います。
登場人物が魅力的
登場人物が個性的なのも魅力の一つです。
しゃべり方をとっても、キャラ被りが少なく、個性がしっかり描き出されていると感じました。
全てを読んだうえで私が一番好きなキャラクターは中二病を完全にこじらせた剣の勇者こと錬くんと頼れるけどヤバイシャチことサディナ姉さん。
ただ人物によっては本編だけではなぜこんな行動をするのか?とわからない場面もあるかと思います。そのあたりは外伝の「槍の勇者のやり直し」で触れられているのであわせて外伝も読まれることをおススメします。
ただ、だんだんとハーレム化していくのでそういうのが苦手な方にはイマイチかも・・・主人公のトラウマのおかげ(?)で他の異世界物のようにどんどん主人公が手を出していくというわけではないのであまり嫌味は感じないのですがね。こればっかりは読まれる方の感じ方に依存するかと思います。
書籍版とWeb版、マンガ版でストーリーがちょっと違う
ちなみに、書籍版とWeb版で主人公の行動が少し異なる場面がありました。
こちらはネタバレになるので触れませんが、読み比べしてみると面白いかと思います。
「槍の勇者のやり直し」とは
盾の勇者の成り上がりの外伝・・・だったはずがすでに本編よりも長く連載をしているという謎現象(笑)。
こちらは槍の勇者こと北村元康が主人公ですぞ。
盾を読んでから読まないとわからないメタな発言や内容が多分に含まれているため、ネタバレ回避のために詳細は書きませんが、本編がダークファンタジーシリアスなのに対してグロありのギャグです。個人的にはこのノリ好きです。
・・・ってこれじゃあ何の説明にもなってないですぞ!
デストロイですぞ!
ちなみに、「槍の勇者のやり直し」は一旦完結して、「真・槍の勇者のやり直し」が現在は連載中です。
いかがだったでしょうか。
現在アニメ放送中ですし、Amazonプライム会員であれば無料で見れますので興味を持たれた方はアニメからでもどうぞ!
以上布教活動でした(;'∀')