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正統ファンタジー小説のような重厚感、「最果てのパラディン」

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最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)

こんにちは。理系かあさんです。

たびたびやっている「なろう小説」のご紹介。

通勤始めたので往復4時間時間があるため読み放題なわけですが(ブログ更新しろ?スマホで文字鬱の苦手なんですYO!HAHAHA!)

今回取り上げるのは「最果てのパラディン」です。

こちらは柳野かなたさんが書かれている作品で、おそらく処女作、という作品です。

2015年から連載を開始し、残念ながら2017年で更新が止まっていますが、公開されている内容だけでもかなりすごい。

セリフだけで構成されがちな「なろう小説」ですが背景描写が美麗かつ克明で、残虐な描写もあるものの、正統ファンタジー小説でありながらジュブナイル小説を読んでいるようなさわやかな読感があります。

「最果てのパラディン」とは

最果てのパラディンI (ガルドコミックス)

※マンガ版もあります。こちらがマンガ版の1巻。

設定自体はよくあるいわゆる「異世界転生」ものなんですが。

・・・主人公、ウィルの転生前の背景がなにせ暗い。

引きこもりで、恐らく日本人。そこそこ高齢(中年?)まで生きたのち、はっきりとは言及されないものの、引きこもりから立ち直れないままに両親と死別し、失意のうちに孤独死したと思われます。

そんな主人公の魂が拾われて異世界で生まれ変わっておれつえー!!

・・・ではないのがこの話のミソ。

ウィルは確かにとても強いのですが。

最初からおれつえーではなく、自分に自信がありません。

ウィルの性格がものすごくリアルです。

人に優しくて、何事にも一生懸命で、自分に厳しく、少し臆病。正直引きこもりや鬱になりやすい性格・・・だと思います。(人にやさしすぎて、現実との軋轢に耐え切れなくなって・・・という人が鬱になった例が身近に結構ありまして・・・)

ただ、過去の暗い記憶に飲み込まれそうになりながらも、生まれ変わったからには、今回こそは必死に生きよう!と必死にあがくウィルがとても魅力的です。

その結果強さを手に入れていくウィル、それを見守る周囲の人たちが本当に素敵なんです。

なんといっても主人公の育ての親が魅力的!

最果てのパラディンII (ガルドコミックス)

登場人物がちょっと変わっているのも魅力の一つです。

主人公は異世界に転生後、3人の人物に育てられるのですがなんとその3人はアンデット!

ゾンビにゴースト、スケルトンです。

不死者でありながら気高さを感じる彼らとのやり取りや絆も見どころ・・・

私はブラッドがイチオシ(スケルトンの剣士)ですが、彼とのやり取りはぜひ刮目して読んでほしいです(笑)

未完のまま更新されていないが・・・

 

作者さんは今少し停滞期に陥っているようですが筆を折ったわけではないようなのでいつの日か続きが更新される日を願っています。

願わくば、苦悩しながら、きっと強くなり、家族を築いていくだろう彼の生末を共有させてほしい。

生きている限り、いつまでも待ってます。

 

十二国記 で18年待ちましたから。慣れてます。

ちな、創竜伝は16年待ってる。待ってるから慣れてます(念)

 

以上布教活動でした('ω')ノ